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父の預言

2014.06.19 (Thu)

『必要なものは、いつも必要なときに無い』というのが、マーフィーの法則が無かったろうか。



遡ること約3か月前の3月半ば。

ひな人形を片づけながら、少し気が早いけれど、鯉のぼりを準備しようと思った。

鯉のぼりは、ロフトの段ボールにある。



はずだった。



が、目当ての箱を開けて見つけたのは、カーテンだった。

かさばるポールだけは簡単に見つけられたのだが、鯉のぼりがない。

小人さんがどっかに持ってっちゃったかな♪

と、その時はお茶目に考えて、あまり探しもしなかった。



4月に入って、そろそろ本当に準備をしようと、再度ロフトを見まわした。

無い。

やっぱり無い。

おかしい……そろそろアレをやるか。



小学生の時に読んでいた雑誌で、『無くしものが見つからない時はハサミに祈ると良い』、

と読んで以来、実に四半世紀頼っている、霊験あらたかなオマジナイを実行した。

私はおとめ座なのである。



ロフトで工作鋏に祈った翌日も、鯉のぼりは見つからなかった。

オマジナイだって期待に応えてくれない時はある。

オマジナイは万能ではない。

私は現実主義者なのである。

工作鋏を片づけて、もう一度ロフトを隅々まで探した。

やはり、無い。




これはおかしい、と記憶をひっくりかえしてみると、

前のシーズンの最後に収めたのは、私ではなく父だったことを思い出した。

早速、実家をあさりに出かけた。



田舎の実家というものは、とかく色んなものが詰め込んである。

私が赤ん坊の時に使っていたベビーバスが未だに取ってあったりする。

私の末子が既に来年小学生なのだから、既に使うことがないのは明らかなのに、

ただ保管できる場所がある、という理由だけで捨てられずにいるのだ。

こんな場所で、折りたたまれて、ただの布きれ状態になっている鯉のぼりを探すなど、

はっきり言って、無謀でしかない。



私は、鯉の捜索を諦めた。

今年はカープの調子が良い。

それで良しとしようではないか。



がっくりと肩を落とした私に、父が言った。

「梅雨に入ったら見つかるよ」




はたして、梅雨の晴れ間の昨日。

プール開きを控えて、長男のゴーグル探しにいそしんでいた娘が、

ロフトで鯉のぼりを見つけた。



父は預言者である。



かくて今日は、我が家の鯉が空を泳いでいる。

梅雨空もまた、青ければよし。



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テーマ : エッセイ - ジャンル : 小説・文学

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